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派遣先での問題
派遣の場合は「受入れ体制が整っているかどうか」が仕事の成果に大きくかかわってきます。
指揮命令の問題や手待ち時間の問題などもここから派生してきます。
派遣先の会社が、これまでにどのくらい派遣スタッフを受け入れてきたかによっても受入れ体制が違います。
「初めて」であれば慣れていないことも多く、問題も発生しやすいでしょう。
また、派遣会社を次から次へと何社も変えているところも要注意です。
これは派遣先だけに問題があるのではなく、派遣会社が事前に「こういう準備をしてください」と派遣先に依頼することにより、ずいぶんと状況はかわるものです。
なかなか見にくいことですが、派遣会社の派遣先に対する啓蒙活動の善し悪しもスタッフ
派遣スタッフに対する期待
派遣スタッフを受け入れる企業が増えているので、以前ほど派遣スタッフは珍しい存在ではなくなりました。
当初はスーパーウーマンだと思われていたのです。
ある一定の職種に対して秀でているという概念ではなく、何でもできるスーパーウーマンだと思われ、そのギャップを埋めていくのも派遣会社の仕事でした。
ワープロ入力の仕事で派遣されていった人に、「ついでに経理も」などといわれてもできるはずはありません。
それにもかかわらず、「高いお金を払っているのに…」などといわれることも以前はありました。
最近はそのあたりのことも理解されてきたので、そういうことはめったにないでしょう。
しかし、「高いお金を払っているんだから…」という期待感を当然、派遣先企業はもっています。
「これくらいやってくれて当然」という目であなたをみているのです。
要求されている内容とレベルは派遣会社から聞いているわけですから、ひるむ必要はありませんが、そういう視線で見られていることは知っておくべきでしょう。
最初の視線を誤解して、必要以上に落ち込んだり、迎合したりして失敗することがあります。
最初の視線が厳しいのは評価されていないからではありません。
あなたの力が見えないからなのです。
「どのくらいしてくれるのだろう」と様子を伺っているから温かくないのです。
これを「評価されていない」と考える必要はありません。
その厳しい視線も、あなたが力を発揮し、期待以上に仕事をすれば温かい視線に変わります。
指揮命令者の人は、あなたが処理をしてくれることを素直に期待しているわけですから、期待に応えていけば、温かい視線でみてくれるでしょう。
しかし周りの人は、もう少しやっかいです。
あなたが評価されることを好まない人もいるからです。
普通は期待値以上に仕事をすると評価されるものですが、中にはレベルの低い人もいて、あなたをやっかむのです。
気にしないことです。
こんな人もいると割り切ることです。
あなたの仕事は要求されていることを処理すること。これに徹するのが一番です。
外部からくるスタッフに対しては、期待や羨望、興味や関心といういろんな視線がからんできますが、気にしないことです。
基本は仕事をして、期待に応えることだと思います。
派遣のメリットを活かし、自由な時間を手に入れる
一般的に、派遣会社に登録をして働こうとする人たちは一度退職経験のある人たちです。普通にOLをしてきた人たちが、二度目、三度目の転職先として派遣会社に登録をしてきます。
職を探すひとつの手段として、登録にくるのです。とくに強烈な目的意識があるわけではありません。とくにこの条件を重視したいというわけでもありません。
ただ「これまでと同じように働きたい」と登録に来るのです。
構わないと思います。
派遣の仕組みを知って、メリット・デメリットさえ理解することができれば、そして納得できればそれでいいのではないかと思います。
少しの自由が手に入る
契約期間を全うすることが大前提ですが、そこさえ守れば、いろいろと詮索されることもありません。
上手に契約期間を設定すれば、結婚にしても、出産にしても、旅行にしても、自分のペースを守ることができます。
将来に対して、自分で期間を区切っていくことができるのです。
長く働きたいと思えば、そういう意志表示と働きかけを派遣会社に対してしていけばいいのです。
仕事を探していて、見つけた仕事が派遣形態だった。
就業環境も仕事の内容もそこでの人間関係もよく長く働いているという人もいます。
また、モラトリアムの期間として、派遣を利用することも可能です。
将来を考えたい、自分にはどんな働き方が合っているのか考えたいなど、働きながら自分を見つめることもできます。仕事や就業条件を選び、その中で自分を探していけばいいのです。
契約期間さえ守れば、「職を転々と……」などと非難がましくいわれることもないでしょう。
そして派遣のメリットを自分に活かそうと思えば、そのまま派遣で働いていけばいいわけですし、そうでない働き方を望めば、働き方を変えればいいと思います。
意識せずに派遣で働いたけれど、期間や時間のメリットを感じ、そのメリットを活かして、生活を楽しむことを覚えたり、勉強を始めたりする人たちもいます。
とくに力むことなく、少しの自由を手にした普通の派遣スタッフたちもたくさんいます。
派遣なら、好条件で働ける
派遣で働くということは、「安定がない」というリスクを引き受けることにはなりますが、主体性をもって働くことができる働き方です。
たとえば仕事の内容。とくにシステムエンジニアや翻訳、CAD操作など専門的な技能をもった人に当てはまりますが、仕事の内容で働くところを選ぶことができます。
能力さえあれば、自力ではアプローチできないようなプロジェクトに参加することもできます。
また、OA操作が好きで得意だけれど、対人折衝が苦手という人も、それを派遣会社にきちんと伝えれば、一日中OA機器と向かい合って、二人でコツコツと働ける仕事に就くこともできるのです。
労働条件
あなたが重視する労働条件を満たす会社で働くことができます。
残業が絶対嫌なら、残業のない会社、平日に二日休みたいという条件であれば、週に四日出勤して処理をしてほしいという会社で働けばいいのです。
あなたに力さえあれば、五日出勤を希望していた会社が四日でもいいよといってくれる可能性が派遣にはあります。
9時から17時を9時から16時にすることも可能です。
その間に仕事が終わればいいのですから。
そのあたりは派遣を受け入れる会社も柔軟に対応してくれるものです。
そして、新しい環境にすぐになじみ、すぐに能力を発揮できる人であれば、三ヶ月働いて三ヶ月遊んでということも可能です。
割合的には少ないのですが、「舞台に立ちたい」「海外にいきたい」「絵を描きたい」と強い目的意識をもち、その目的と働くことを両立させている人たちもいます。
ある時期までに一定のお金が必要と言うことでダブルワークをしている人もいます。
土曜日や日曜日に働く、夕方から働くといった具合です。
自分の正規の仕事と派遣会社からの仕事を組み合わせて収入の確保をしているのです。
自分はどういう働き方がしたいのかということが明確であれば、仕事や労働条件を選び、自分の目的に合った働き方をすることができるのです。
派遣なら、仕事に就きやすい
現実の問題としての年齢転職をして再就職先を探すことは男性で32歳くらい、女性では26歳くらいから非常むずかしくなっています。
正社員を一人雇用するとコストがかかること、採用するときは少なくとも長期就業を前にして採用しますが、先が読めないということで採用を手控えています。
それ以上にそのあたりの年齢の女性はすぐに結婚するのではないか、出産するのではないかと思われています。
「私は結婚しません」といってみたところで、人事担当者は少しでもリスクの少ない人を採用しようとするでしょう。
あまり根拠はありませんが、27歳よりは23歳の女性のほうが結婚する確率は低いのはないかと思われているのです。
能力に大きな差がなければ、1〜2年の間に結婚して退職してしまう確率の低い人材を用しようとするのが人事担当者です。
これが人事担当者の仕事ですから仕方ありません。
しかし同じ女性が派遣会社からなら仕事に就くことができるのです。
派遣会社に企業が期待することは、最終的には業務を滞りなく処理することです。
派遣会社とスタッフの人の間の雇用契約も最長一年です。
この条件を利用して、年齢的あるいは、就業条件的に正社員になれなくても十分に仕事に就くことができるのです。
ひとつの会社に長く勤めて管理職を目指したいと思っている人には向かない働き方ですが、事務の仕事を続けていたい、アシスタント的な業務が自分には合っているんだという人には、「正社員になれなかったから派遣で働く」ということも現実を踏まえた賢い選択と思います。

