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スキルアップが収入アップにつながる
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仕事の紹介〜派遣先決定まで
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派遣登録で気をつける点
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派遣会社の研修制度
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派遣先が決まったら
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派遣の仕事の断り方
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派遣会社からの仕事の受け方
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派遣会社:面接の受け方
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派遣会社の面接
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派遣会社への面接の問い合わせ
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常用型と登録型
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派遣で働くことのできる職種
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派遣スタッフと、派遣会社との雇用関係
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派遣会社との法的関係
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派遣登録から就業までのプロセス
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派遣に登録するための条件
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派遣のシステム
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スキルアップが収入アップにつながる
派遣社員にとって自分のスキルアップを図ることは、収入アップにもつながる大切なこと。
スタッフを対象にした派遣会社の研修などは、受講してスキルが上がると、即、時給に反映する場合もある。
わざわざ研修を受けなくても、パソコンやアプリケーションソフトなどは、「仕事で使っているうちにマスターした」「無料のセルフトレーニングでできるようになった」ということだってあるはず。
その場合も忘れずに派遣会社に申し出よう。
覚えておきたいのは、派遣社員を求めている企業は「エクセルで表計算ができる人」「パワーポイントが使える人」といったように、具体的なスキルを求めているということ。
つまり、OAの機種やアプリケーションソフトなど、できるようになればなるだけ、自分の仕事の幅が広がる、ということなのだ。
仕事の紹介〜派遣先決定まで
「登録したその日に仕事を紹介してもらえた」というラッキーなこともあるが、「仕事の紹介は、後日お電話で」というのが一般的だろう。
コーディネーターは、あなたの希望にピッタリな仕事が見つかったときに、あらためて電話をかけてきてくれる。
でも、コーディネーターから見れば「ピッタリ」であっても、あなたにしてみれば、「なんとなく違う……」という印象を持つこともあるかもしれない。
そんなときは、「こんなこと言ったら次から仕事を紹介してもらえないかも」なんていう心配はしないで、疑問に思ったり、不安に感じたりしたことはどんどん質問しよう。
コーディネーターにとっても、仕事を始めてから、途中で辞められるより、納得してから仕事をしてくれたほうがありがたいのだ。
仕事の紹介をされた時点で、開いておきたいポイントは6つ。
1.職種や具体的な仕事内容
2.どんな会社で勤務地はどこか
3.時給や交通費について
4.仕事の期問と開始日
5.勤務時間や残業のこと
6.職場環境のこと
特に、6の職場環境については、意外と見落とし(聞き落とし?)やすいもの。
でも、フルタイムで働くなら、毎日7〜8時間は過ごすことになる職場。
せっかく派遣というシステムを選んで、自由に職場を選べるのだから、毎日気持ちよく仕事ができるところを選びたいものだ。
例えば、タバコの煙が極端に苦手な人の場合。
いくら仕事自体は気に入っていても、ヘビースモーカーだらけで常に煙がもくもくとしている中で仕事をするのはつらいだろう。
また、配属される部署の人員構成も聞いておいて損はない。
すでに派遣社員が何人かいる会社なら、比較的派遣社員の受け入れ体制が整っていると判断できるし、「職場に派遣仲間がいるとなにかと安心」と思う人だって多いはず。
男女比だって気になるところだろう。
このように、いろいろなことをよく聞いた上で、紹介された仕事を引き受けるかどうか判断しよう。
しかし、結論はくれぐれも早めに伝えること。
コーディネーターはあなたに断られれば、ほかの人に仕事の紹介をしなくてはならないのだから。
また、後で返事をすると言った場合は、その仕事を断る場合でも、必ず電話を入れるようにしよう。
派遣会社ではすべての経過がデータとして残される。
返事をすると言っておきながら、忘れてしまった場合、「いいかげんな人」というレッテルを貼られてしまうかもしれない。
何度も断ったからといってマイナス評価にはならないが、断り方には十分注意したいもの。
「10時スタートの会社じゃなくちゃイヤ」とか「勤務地は銀座だけ!」理由をストレートに言って断り抱けば、やがては仕事の紹介もされなくなってしまうだろう。
なんらかの理由で断るとしても、紹介してくれたことに対して感謝をし、「また何かありましたら、よろしくお願いします」というひと言を付け加えれば、印象だってグンと違うはずだ。
仕事を紹介されたときのチェックポイント
勤務時間や休憩時間、残業について
寝坊しがちな人ならば、あまりに開始時間が早い会社は向いていないだろうし、アフターファイブは趣味の時間にしたいという人は残業があると困るだろう。
自分が無理なく、やりたいことを犠牲にしないでも大丈夫なところを選びたい。
また、お昼どきにも電話がかかってくるような忙しい会社では、お昼休みは交代制になっていることもあるので、休憩時間も含めて聞いておくといいだろう。
職場環境について
・制服はあるか
・更衣室はあるか
・個人ロッカーはあるか
・フロアは喫煙か
・配属されるのはどんな部署なのか(自分のほかにも派遣社員はいるのか、男女比など)
このほかにもあなた自身が「これはゆずれそうにない」ということがあれば、遠慮しないで聞いておこう。
時給や交通費
上を見ればキリがないし、あまりにも高望みはできないけれど、あなたが納得できる時給かどうかは確認したい。
また、基本的に交通費は出ないという派遣会社でも、交通機関が限られていて、しかも交通費が高くつく場合(例えば「ゆりかもめ線」沿線など)は、交渉次第では出してくれることもある。
交通費を出してくれる会社でも、中には上限かある会社もあるので、確認しておこう。
仕事の期間と開始日
どのくらいの契約期間で、いつからスタートするか。
「ほかのことはすべて条件にぴったり。
でも、仕事を始めるのはもう1〜2日ずらしてほしい」というときは相談してみよう。
よほど緊急な仕事じゃなければ、案外すんなり解決できることが多いものだ。
職種や具体的な仕事内容
求められているスキルと自分のスキルが合っているかを判断するためにも、具体的な仕事内容を聞いておくことが大切だ。
例えば、OA操作(ファイリング含む)という仕事であれば、OAはどのレベルまで望まれているのか、業務には電話応対も含まれるのか。
外国人付き秘書であれば、通訳としての業務はどの程度含まれているのかなど。
自分はどのような仕事をして過ごすことになるのか、会社での1日を具体的にイメージできるようであればOKだ。
どんな会社か&勤務地(最寄駅)
期間限定とはいえ、しばらくは「自分の会社」になるのだから、どういう業種でどこの系列なのか、従業員はどれくらいなのか……など、基本的なことは押さえておこう。
また派遣社員の場合、交通費が出ないことが多い。
会社の所在地(最寄駅)は収入にも関わる大切なことだし、「通ってみたら意外にも時間がかかって、仕事する前に疲れてしまう」ということも多い。
駅から「徒歩〇分」というのも含めて、無理をしないで通えるか判断しよう。
派遣登録で気をつける点
あらためて「登録」について説明しておこう。
登録とは、登録者が「自分のキャリアを生かした仕事がしたい」と意思奉不をして、派遣会社が「登録してくれた人の希望に合った仕事を探し、スキルを生かせる仕事を紹介する」という場。
だから、一般企業の入社試験とは違って、合格・不合格はないが、ここで自分のスキルを最大限に発揮&アピールしなければ、自分に合った仕事は見つけてもらえない。
やはり、準備万端で臨みたい。
登録の手続きはどの派遣会社でもだいたい同じだ。
電話で予約をした上で訪問し、登録カードを記入。
そしてスキルチェックとインタビューを受けるというのが基本的な流れになっている。
登録時に注意したいことは、
(1)好感の持てる服装をする
(2)忘れ物をしない
(3)スキルチェックであせらない
(4)職務経歴は具体的にはっきりと
(5)社会人としての姿勢
の5つだ。
(1)から(5)については後ででくわしく説明するとして、ここでは登録全体に深く関係する「ヒューマンスキル」について触れておこう。
もちろん、派遣社員として働くには「何をしてきたか」「何ができるか」といったテクニカルスキルは大切だ。
しかし、いろいろな会社で働く仕事をしていく以上、何よりもあなた自身の「ヒューマンスキル」が重視される。
あなたが社会人として立派に仕事を成し遂げられるか、常識的な応対ができるか、派遣先の人たちと上手に人間関係を築けるか ー ということは派遣会社にとってもとても気になることなのだ。
そういった意味で、インタビューはコーディネーターと直接、話ができるのだから、あなたのヒューマンスキルを発揮するチャンスだ。
とはいえ、ヒューマンスキルのチェックはなにもインタビューのときだけではない。
あなたが登録をするために、派遣会社のドアを開けたところから始まっている。
約束の時間に遅れずに来たか、服装や話し方、表情や態度などすべてが対象になっている。
登録の担当者(多くの場合コーディネーター)は、一般企業の面接官よりたくさんの人と接している分、「付け焼き刃」で対応するのはむずかしいかもしれない。
しかし、必要以上に自分を飾りたてる必要はない。
社会人としての基本的なマナーが守られていれば問題ない。
また、「登録」はあなたが一方的にチェックされる場ではなく、あなた自身もその会社と信頼して付き合えるかどうかをチェックする場でもあるのだ。
だから、登録するときに、もし不安や疑問を持ったら、遠慮しないで自分の納得がいくまで聞いてみよう。
親身になって的確に応えてくれるようならOK。
「任せて大丈夫」と判断したら、プロセスに従って登録を進めればいい。
反対に自分が考えている会社と違うようであれば「今回は登録を見合わせたいのですが」と言えばいいのだ。
また、自分の希望条件も「こんな希望を出したら次から仕事を紹介してもらえないかも」という心配はしないで、「これだけはゆずれない」「ここまでは許せる」という線を決めて、はっきりと伝えよう。
登録で注意するチェックポイント
好感の持てる服装をする
服装はその人の第一印象を大きく左右するもの。「登録」だからといって、ラフな格好で行ってはまずい。
社会人として、普通の会社の面接に行くときと同じような服装というのが基本だ。
ヘアスタイルも長い場合は後ろで束ねたほうがいいだろう。
登録カードなどを記入しているときに、長い髪が用紙の上にダラリと垂れているのは見苦しいものだ。
忘れ物をしない
持ち物は、履歴書、職務経歴書、顔写真(履歴書用1枚、登録カード用1枚)というのが基本的。
しかし、筆記用具くらいは言われなくても持参したい。
経理を希望する場合なら電卓も持参するといいだろう。
派遣会社で用意はしてくれるが、使い惰れた電卓ならうっかりミスもしなくてすむし、何より「仕事に熱心」といった好印象を与えることができる。
また、派遣会社によっては、給与振込のために銀行の口座番号を確認したり、派遣会社指定の銀行に口座を開設するため、ハンコを持参させるところもある。
いずれにせよ、登録の予約をする際によく確認して、忘れ物がないようにしよう。
スキルチェックであせらない
OA機器のチェックをするとき、過去に使用経験のない機種を使わなくてはいけないときもある。
それでも、操作に大きな違いがあるわけではないのでオロオロしない。
できないときは「できません」と言うのではなくて、「過去に使ったことがない機種なのですが……」と相談して相手の対応を待とう。
また、操作中にトラブルが発生した時は、すぐに担当者に声をかけること。
スキルチェックの場合、時間制限があるので、自分で何とかしようと思っても、ムダに時間が過ぎるばかりだ。
職務経歴は具体的にはっきりと
記入した登録カードに沿って担当者から質問されるので、職務一経歴やこれまでやってきた仕事についてはっきり、かつ具体的に話せるように練習しておくといいだろう。
特にパソコンについては、機種やアプリケーション、操作レベルまでかなり細かく記入する場合が多いので、事前に確認しておきたい。
また、職種・通勤エリア・時給などの希望条件は必ず伝えよう。
しかし、「勤務地は丸の内、残業は絶対なしで時給は1600円以上」とあまり限定しすぎるのも考えもの。
自ら紹介物件の範囲を狭めることにもなるので、妥協できる範囲を決めて自分の希望を述べるといいだろう。
社会人としての姿勢
インタビュー時の態度も相手にとれば重要なチェック事項。
説明を受けているときはきちんと相手の目を見て聞き、聞かれたことにはハキハキと答えよう。
また、待ち時間とはいえ、隣の人とのおしゃべりはダメ。渡されたパンフレットを読んだり、記入した用紙の確認などをしよう。
社会人として基本的なことだが、登録時の遅刻は厳禁だ。
約束した時間に遅れるような人は、それだけで印象は悪くなってしまう。
遅くとも5分前には到着するように心がけ、もし遅れそうなことがあったら、必ず事前に連絡を入れるようにしよう。
職務経歴書について
職務経歴書は「今までどういう仕事をしてきたか」「どういうことができるのか」という、仕事に関する具体的な経歴を表すもの。
自分のスキルを余すことなくアピールするためにも、持参するように言われなくても、ぜひ持っていきたい。
最近の仕事から過去にさかのぼるように書いたほうがわかりやすい。
これによって担当者に自分ができることを具体的に伝えることができるし、事前にこれを書くことで、改めて自分のスキルを再確認することもできるからだ。
派遣会社の研修制度
派遣会社がスタッフの人たちに対して行っている研修は、自社で行うものと、スクールと提携して行うものの二つのパターンに分かれます。
また内容的には、OAに関するもの、CADやインテリアコーディネイターのような専門知識の取得に関するもの、ビジネス上のマナーに関するもの、一般的な教養に関するものの四つに分けられます。
料金は無料の場合が多いですが、専門知識の取得を目指すものなどいくつかの場合は、スタッフが受講料を支払い、主催する派遣会社から就業した場合にいくらかの金額が還元されるというものもあります。
派遣会社が行う研修は、一部の教養講座的なものを除き、実用的であるという特徴があります。
パソコンスクールでは、検定合格を目標にするところが多いですが、派遣会社の場合はそうではありません。
いかに就業に結びつけるかということがポイントになっています。
短時間に要領よくまとめて指導するコースと自主学習をするコースを併用し、できるだけ短い時間で養成しようという考え方をしています。
あくまでも、派遣会社の研修は就業できるスタッフの数を増やすことが目的ですので、受講生がお金を払って受講するスクールとは違う、ということを認識しておくべきだと思います。
技術面は当然数字となってあなたのデータにフィードバックされますが、やる気や取り組み姿勢などチェックしているところもあります。
また予約をしておいてはっきりしない理由でキャンセルを何度もする、無断で休むなどということをしていると評価は下がると思います。
就業までのプロセスの中の一部分として会社は評価をしているからです。
反対に十分就業できるレベルに達しながら研修を受けることだけに力を入れるのも考えものです。
レベルアップのためであれば、お金を払ってスクールに適うべきです。
だからといって、派遣会社で無料の研修を受けてしまったら、そこで提示された仕事を断れない、登録の取消しができない、他社で就業できないというのではありません。
就業はあくまでの双方の合意のもとで行われるべきものです。
研修を受講している間も常識的な態度で受講していれば、それを負い目に感じることはないでしょう。
派遣会社の研修は、上手に利用すれば、就業の機会を早め、スキルアップを可能にする価値のあるものだと思います。
派遣先が決まったら
仕事を打診され就業することが決まると、派遣先へ営業担当者と事前打合わせにいくこともあります。
派遣会社を通してお互いの意思確認はできているわけですから、就業をスムーズに進めるための最終確認のようなものです。
打合わせにいってみて「こんなはずじゃなかった」などということのないよう、
仕事を受けた段階で、書面での就業条件の明示を求める、派遣先についてのパンフレットを見せてもらうなどの準備をしておきましょう。
万一打合わせにいった後にどうしても就業できないと思った場合には、その日のうちに派遣会社に連絡し理由を伝えて断りましょう。
これはできるだけ避けたいことです。
何度も断ることのできる機会があったにもかかわらず、最終段階での「NO」は派遣先の会社にも影響を及ぼします。
こうならないよう、事前の情報はできるだけ教えてもらうよう担当者に依頼しましょう。
就業条件の確認
就業条件は通常前頁のようなフォーマットで明示されます。
自分が仕事を受けたときに聞いていたことと間違いはないか、打合わせ時に変更になったことなども盛り込まれているか確認しておきましょう。
はじめて派遣就業する日
初日は、ひとりで就業する場合と、営業担当者が派遣先に一緒にいく場合があります。
営業担当者が同行する場合は、待ち合わせの場所や時間の確認をし、遅れないようにいきましょう。
ひとりで就業する場合、どなたを訪ねていけばよいのかを確認しておき、その方を訪ねていきます。
挨拶は、「おはようございます。(派遣会社名)から参りました○○と申します。よろしくお願いします」
と派遣会社名から名乗るほうが認識してもらいやすいでしょう。
また、始業時間の何分くらい前にいけば良いかも確認しておいたほうがいいでしょう。
とくに指示のない場合、15分くらい前に就業部署に着くことを目安にすればいいでしょう。
派遣会社から就業の時に持っていくように指示されている書類のほかに筆記用具、印鑑問は持ったほうがいいでしょう。
人間関係調整能力は必要です
派遣だからといって気負うことはありません。
社内の慣習やルールはわからなくて当然です。
わからないことは尋ねる。仕事の指示を出されたら復唱して確認する。終了すれば報告する。この繰返しで信頼を得ていくのです。
「派遣は人間関係がわずらわしくないから」との声を聞きますが、必ずしもそうではないと思います。
もうすでにできあがった人間関係の中に新たな人が入っていくわけですから、人間関係調整能力は必要とされるでしょう。
最低限のこととして、時間を守る、挨拶は自分からする、決められた範囲の仕事は責任をもって行う、職場の人たちとは節度あるつきあいをして中立を保つということでバランスは保てるでしょう。
就業中は定期的に営業担当者が訪問してくる会社もありますし、そうでないところもあります。
困ったことがあれば早めに相談したほうがいいでしょう。
ただし何でもかんでも派遣会社へというのではなく、派遣先の上司と相談して解決することであれば、そうしたほうがいいでしょう。
ケースごとにどちらに相談するのがいいかあげておきます。
派遣の仕事の断り方
仕事を断ったからといって、それを理由に、次から仕事の連絡がこなくなるということはありません。
働けるかどうかわからないのにあいまいな気持ちで受けて2〜3日で辞めてしまったり、担当者に泣きつかれるようにして頼まれ、断りきれずにおもしろくない毎日を送るようなことをするより、働けないとき、働きたくないときははっきり断るべきです。
上手な断り方
何よりも理由を明確に伝えることです。
担当者は少なくともあなたの希望条件に近い仕事の連絡をしてきているはずです。
そしてこの仕事なら働けるのでは、という期待感で連絡をしています。
仕事の依頼の電話があった暗もうすでに働いていたり、予定が入っていたりしたらその旨を伝えます。
「〇月〇日までは、働けません。〇月〇日以降のお仕事があれば、連絡ください」と環境をはっきりさせます。
そのときに理由を聞かれたら、「他社で就業している」など伝えればいいでしょう。
働ける状態ではあるけれど、就業条件的に気が進まない場合、また、業務内容に自分の意にそわない場合も同様です。
「朝九時に○○に着いて就業することはできません」
「場所が○○なら残業の対応はできません」
「女性が一人になる職場は避けたいのです」
「ワードは使えますが、要求されている処理枚数をこなす自信はありません」など具体的理由をあげ断ります。
派遣会社にとっては、次に仕事を提示するときの参考になります。
具体的に仕事を提示されてみてはじめて真剣に「自分が働くこと」について考えるものです。
そのときに出てきた断りの理由は、あなたの環境などを理解するのに大切なデータになります。
そしてそのデータは次の仕事の提示にいかされるのです。ですから本当の理由を伝えはっきりと断ってください。
残念なことですが、派遣会社の担当者には、泣き落としをする人がいることも事実です。「私を助けると思って…」などといって、無理強いをしていることもあります。
あなたが、本当にその担当者を助けてあげようと思うのなら話は別ですが、そうでないなら、望まない仕事、無理な仕事は受けるべきではありません。
断ったら「働く気がないのですか?あなたみたいな人は、どこへ行っても仕事はありませんよ」と急に態度を変えるということもまれにあるそうです。
そういう担当者や会社であれば、あなたの方から毅然とした態度で断るべきです。会社のレベルが低いのです。
仕事の提示や仕事を断るということは、お互いの利害がぶつかるところですから、お互いに相手の本当の姿を見ることができます。
あなたに対して、就業先の良くない情報も伝えてくれる会社のほうが信頼がおけますし、あなたが断ったときに、きちんと理由を伝えれば、当たり前の態度で了承するのが信頼のおける派遣会社です。
断ったときに態度を豹変させる会社であれば、「そこから就業しなくてすんで良かった」と思い、そこからの登録を抹消しておいたほうがいいかもしれません。
仕事の提示、そして断ったときの派遣会社の態度は、お互いの最終面接の場でもあるのです。
派遣会社からの仕事の受け方
派遣会社からの仕事の提示
派遣会社からの仕事の提示は大部分が電話で行われています。
一部はお仕事情報として郵便物が届いたり、求人広告やインターネット上でのお仕事情報を見て派遣会社に問い合わせて詳細情報を得たりします。
第一段階での情報としてスタッフの人に提供される情報は通常、仕事の内容、勤務地、交通手段、期間、時間帯、休日、時間給です。
この情報で働ける、働きたいと思うスタッフの人を絞り込み、その人たちに詳細情報が提示されます。
詳細情報とは、会社名、仕事内容の詳細、どのような部署なのか、派遣の導入動機はどういう理由なのか、制服はあるのか、昼食はどうするのか等々。
第一段階の情報を電話で与えられて明らかに就業できなければ即答で断ったほうがいいでしょう。
働きたいと思っても自分一人で決められない場合「いつまでに返事をすればいいのか」を確認します。
興味があり詳しいことが聞きたいと思えば「詳しいことを教えてください」とその電話で聞くのもよいと思います。
書面で提示する会社もありますが、仕事の打診の段階で書面で提示するところは少ないと思いますので、必ずメモをとり復唱して聞き間違いのないようにしておくべきです。
働きたいと思ったら
第一段階であなたが「働きたい」といった場合に二つのパターンが考えられます。
その場で「わかりました。それではお願いします。会社名は○○で…]と第二段階へと入りそのままあなたに就業が決まる場合。
もうひとつのパターンは「わかりました。候補の中のお一人として検討します」といってから第二段階の情報を与えられ、「お返事は〇月〇日にこちらから連絡します」5となる場合。
仕事の内容や期間の長短などによってどちらのパターンになるか異なってきます。
どちらの場合も派遣会社との連絡メモをとっておくことをお勧めします。
断ることを恐れない
与えられる情報は多くないわけですから、少しでも興味をもてば詳しく聞くようにすればいいでしょう。
また断ることに抵抗を感じる必要はありません。仕事を断ったからといって次の仕事の連絡が来なくなるわけではありません。ただ理由ははっきりと伝えたほうがいいでしょう。
「○月○日までは働けない」「この勤務地なら通勤に60分以上かかるので、17時までしか働けない」など具体的理由で断ったほうが印象はいいです。
派遣会社:面接の受け方
面接当日は、作成した資料と会社から指定された物を用意して五分くらい前に着くように出かけましょう。
面接向きのスーツを着用しているほうが評価はいいと思いますが、これまで一度もスーツを着たことのないという人がわざわざ購入してまで用意をする必要はないでしょう。
オフィスで働くのにふさわしい服装であれば問題ないと思います。
ここでも派遣会社はスタッフの常識をみています。
「この人は普段出勤するのに、どういう服装をするのだろうか」ということを面接時の服装で判断しようとしているのです。
これまでに通勤時に着ていた服装のレベルが服装の基準です。
面接時の服装を見て、派遣会社によっては、就業前に「服装はこのようにしてください」と注意を促すところもあります。
流れとしては、会社説明や派遣の仕組みについての説明があり、登録カードや書類の記入、OA測定や筆記試験、担当者による面談、仕事の提示というのが一般的ではないでしょうか。
時間にして一時間から三時間。会社の考え方や仕組みによって時間が大きく異なります。
ここでのポイントは入室してから説明を聞き、手続きに入るまでに自分に合いそうだな、信頼がおけるなと判断したら、プロセスに則って担当者に協力的な態度で面接を進めていくことです。
登録カードなどの書類も省略することなく完記していき、不明点は放置せず確認します。
あなたを面接している担当者は、採用、不採用の決定をするために面接をしているわけではありません。
あなたの職歴や希望条件などをできるだけ詳しく聞くために面接を行っているのです。
協力的な態度で面接に臨めば、自分の行っている面接に協力的な態度をとってくれるあなたに好感をもち、よい関係で多くの情報を得てくれることになるでしょう。
また、記入する項目の多い会社ほどシステマディックだという傾向があります。
これはスタッフの人の好みにもよりますので、システマティックな会社がいいのかそうでないほうがいいのか一概にはいえません。
会社はどんな会社なのかはっきりしないけれど、面接を担当してくれたあの人がすばらしい人だから、この担当者についていくという考え方もありますし、
担当者一人ひとりは普通の人だけど、会社のシステマティックな安心感が好きという考え方もあります。
最終的にはどちらか合うほうを選んでください。
職歴の伝え方
インタビュー時の過去の職歴については、持参した職務経歴書に基づき、できること、経験のあることを伝えます。
ひとりですべてできるのか、誰かの指示によって二部分を行っていたのかなどあいまいにせずに正しい情報を伝えます。
「一般事務をしていました」ではなく、「電話の応対が一日何本くらい、○○伝票の入力が一日何校で何時間くらい、来客があれば、お茶を出すこともありました。月初には……の業務、月末には……の業務がありました」というように行っていた業務を二日単位、週単位、月単位、年単位で説明できれば、わかりやすいでしょう。
退職理由の伝え方
退職理由は一身上の都合ではなく、正直な理由をつたえましょう。
退職理由は、次の仕事を選ぶときの動機を結びついているはずです。
派遣を選んだ理由と退職理由の整合性があまりにもとれていなければ、人としての信頼性に懸念をもたれてしまいます。
たとえ、自分にとってマイナスに思えるような理由でも正直に伝えて次に「派遣ではこのような就業を希望しています」と伝えたほうがいいでしょう。
たとえば直属の上司とどうしてもウマが合わず、体調を崩して退職したとします。
「前職では直属の上司との関係をうまく調整できず体調を崩してしまい退職することになりました。現在は体調も回復しています。
その当時は上司のことを一方的に無理解な人だと思い非難していましたが、いま落ち着いて考えてみると、自分自身も自分勝手な考え方をしていて、素直に指示を聞き入れていなかったのではないかと反省しています。
一度このような失敗をしていますので、少しは人間関係の調整もできるようになったと思います。
ただ、また同じような失敗は繰り返したくはありませんので、最初の就業はできれば一ヶ月から三ヶ月くらいのものにしたいと思います。その間になじめるよう努力してその後で長期就業をさせて頂きたいです。
万一周りの方となじめないようなことがあっても、最初の契約期間は満了しご迷惑をおかけしないようにします」というような感じで話します。
このように伝えると、人間関係の調整能力に欠けるのではないかと思われてしまいがちな退職理由が、その状況から学習して前向きに就業を考えているというように伝わります。
就業条件の伝え方
就業条件で、譲れない条件は明確に伝えましょう。
「これだけは、絶対」と「状況によって検討します」のふたつの括りに分けて伝えるべきです。
ひとつかふたつのこれだけは絶対と、状況によって変更できるいくつかの条件というバランスで伝えておけば、あなたの意図も派遣会社に伝わりますし、ある程度の幅で仕事の打診もあることでしょう。
「これだけは絶対」の項目は人によって違うはずです。仕事の内容なのか時間給なのか、労働条件なのかきちんと決めて伝えてください。
面接時に質問があれば納得のいくまで話しておきましょう。
会社によっては後日、導入研修を行うところもありますが、ない会社の場合、この面接時に即仕事を提示されて即就業という場合もあります。
疑問点を残したまま仕事を受けてしまっては後でトラブルを起こすことにもなりかねません。
少なくとも派遣会社に対する疑問点は面接時、研修のある会社であれば、研修暗までには解消しておくべきです。
すべて担当者で答えることのできる問題ではないかもしれませんので、後日回答をもらうという形でも構わないでしょう。
出された答えがあなたにとって都合の悪いものであったとしても、会社として疑問点は残さないという方向付けをする派遣会社のほうが信頼がおけることは確かです。
登録はしたけれども登録を取り消したいという場合は、「登録を抹消してください」と連絡をすればいいことです。
提出した書類に関しては返却されない場合が多いですが、その書類が流出することはまずないでしょう。
派遣会社の面接
派遣会社の面接派遣会社の面接は採用、不採用を決める面接ではありません。
登録にきたスタッフの人がどんな人かということを各派遣会社の基準によって分類する面接なのです。
失礼ないい方をすれば、山田花子さんという商品の仕様書を作成するための検査です。
何ができて、何ができないのか、どんな経験があるのか、どのような管理体制の中で仕事をしてきたのか、これからどういうふうに働きたいと思っているのかなど細かい基準に従ってチェックしていく検査です。
できるだけ細分化していろんな側面から検索できるようにしておくのです。
それによって企業から依頼があったときに、より適切なスタッフに仕事の連絡が行えるようにしています。
そういう面接ですから自分を知ってもらうツールはたくさんあったほうが有利です。
そしてこれは非常に残念なことですが、あなたの面接を担当する派遣会社のスタッフ担当者が面接に対して熟練しているとは限りません。
すべての人の能力が低いとか熟練していないといっているのではありません。
しかし担当者全員に能力があるとも思えませんし、派遣会社全部がスタッフの能力を把握するシステムをもっているとも思えません。
そんな中であなたの力を派遣会社に伝えるために職務経歴書を作成することをお勧めします。
具体的にどこでどのような業務を行ってきたか書いておくのです。
これをもって面接に臨むことでどのようなことができるのかを明確に伝えることができるようになります。
派遣会社への面接の問い合わせ
予約なしで面接を受けにいく場合もありますが、ほとんどの場合は予約をとるために電話をかけることになります。
派遣会社はこの電話からスタッフとなる人たちのレベルをチェックしています。
少なくとも社会経験のある人という想定をしているわけですから、常識的な応対ができるかどうか、情報の伝達がスムーズにできるかどうか、感じのいい応対かどうかなどをチェックしています。
派遣会社のレベルをチェック
名前を名乗り「派遣登録を希望している」あるいは、「派遣について知りたいことがある」など用件は明確に伝えることです。
派遣登録をするかどうか迷っている場合であれば、こういう部分で迷っているということを伝え、この電話で教えてもらえるのか、それとも資料を送ってもらえるのか、また説明会のようなものがあるのか尋ねればよいのです。
あなたから問い合わせていくことによって、派遣会社のレベルもあなたがつかむことができます。
自分の投げかけた質問に納得のいく答えがもらえないようであれば、そこに登録にいくのをやめておけばいいのです。
電話の途中で「ここはやめよう」と思ったら、「私の考えていたのとは違うようなので登録にいくのは見合わせます」といえばいいことですし、面接の日時を約束した後でそのように思えばキャンセルの電話を入れればいいのです。
派遣会社は問合わせの電話でもできるだけ詳しい情報を得ようとしています。
通常電話の段階で聞かれることは、次の項目です。
名前、年齢、既婚未婚の別、住所、連絡先の電話番号、過去の職歴、操作できるOA機器、希望職種、就きたい仕事の内容、離職してからのブランク、いつから働けるのか、どういう経路でその派遣会社を知ったのか。
このうちすべてまたはいくつかを聞かれるでしょう。
そして面接の簡単な説明や所要時間の説明、面接の日時の約束、もっていくものの確認などをして終了です。
聞かれることばだいたい先のとおりですので、これくらいのことはメモしておいたほうがいいでしょう。
また、面接場所がわからない場合どういう道順でいけばいいのか尋ねておきましょう。
常用型と登録型
通常「派遣スタッフ」と呼ばれている人たちが働いている派遣形態は衰働者派遣といい、登録型の派遣形態です。
これは、働きたいと思う人たちが、派遣会社に芸をしておき、派遣会社から条件明示された仕事に就くときだけ雇用関係をもつというものです。
這的に「派遣会社」と名乗っている会社はこの一般労働者派遣を行っている会社です。
もうひとつの形態が特定労働者派遣という形態で、これは、正社員(常用雇用)として雇い入れ派遣形態で就業させるものです。常用型の派遣形態です。
業種的には、コンピュータ関係の仕事や設計関係に多く、法律上は同じ派遣会社ですが、こちらの方は一般的に派遣会社として名乗ることも少ないので、厳密な意味で派遣会社という場合を除いて、世間恵派遣会社というのは、衰働者派遣事業を行っている会社を指しています。
働く人からすると、正社員として雇用されている会社から派遣労働者として他社へ就業するという常用型と、契約期間に定めがあることを前提として派遣労働者として雇用され、派遣労働者として就業する登録型ということができます。
安定しているという点では常用型ですが、派遣のメリットである「選べる」という点から考えると登録型になります。
常用型の場合は、働いている人も正社員として雇用されていますし、就業先を自由に選べるわけではありませんから「派遣で働いている」という感覚ではないようです。
一方、登録型の派遣で働いている人たちは自分たちを「派遣スタッフ」であると認識しています。
会社に関していうと、特定労働者派遣を行おうとする派遣会社は、労働大臣に届け出をすれば事業を行うことができますが、一般労働者派遣事業を行おうとする会社は、労働大臣の許可が必要となり、いくつかの基準をクリアしないと許可がおりないシステムになっています。
これは、不特定多数の労働者を必要に応じて雇用するという特殊性を考えて、そこで雇用される派遣労働者の人たちに不利益を与えることがないように、規制を厳しくしているためだと思われます。
派遣で働くことのできる職種
派遣で働くことのできる職種は現在、次の26業種に限られています。ただ、「ホワイトカラー原則自由化」を求める声は強くなっています。
派遣で働くことのできない特別な仕事だけを法律で定め、それ以外の仕事は派遣で自由に働けるようにしようというのです。
自由化や規制緩和ということが、声高に叫ばれていますが、自由化されたり、規制緩和されればされるほど、スタッフ自身の責任が重くなってきます。
派遣会社を選ぶということが大事になってくるのです。
現在の26業種の能力すら把握できない派遣会社がたくさんあるというのに、職種が拡大したときに、それぞれの仕事に対して必要とされる能力を見極めていくことが派遣会社にできるのか、非常に疑問です。
派遣会社がそれぞれ得意な分野に特化していけば、働く人たちも選びやすくなるでしょう。
派遣会社もおそらく棲み分けをしていくと思いますが、あなたも「どんな仕事がしたいのか」明確な思いをもっていなければ、しばらくは混乱してしまうかもしれません。
派遣会社すべてが、これら26業種すべての許可を受けているのではありません。
労働大臣の許可を受けた業種だけを派遣することができるのです。
あなたが登録しようとする派遣会社がどの業種の許可を受けているのかを確認する必要があります。
会社案内に書かれている登録職種の欄がこれに当たります。
ソフトウェア開発
機械設計
放送機器等操作
放送番組等演出
事務用機器操作
適訳、翻訳 速記
秘書
ファイリング
調査
財務処理
取引文書作成
デモンストレーション
添乗
建築物清掃
建築設備運転、点検、整備
受付・案内・駐車場管理
研究開発関係
事業の実施体制の企画、立案関係
書籍等の制作、編集関係
広告デザイン関係
インテリアコーディネイター関係
アナウンサー関係
OAインストラクション関係
テレマーケティングの営業関係
セールスエンジニアの営業関係
放送番組等における大道具小道具関係
派遣スタッフと、派遣会社との雇用関係
実際に就業する会社は法的には派遣先と呼ばれます。
派遣先はスタッフの人たちに対して「使用者」としての責任を負うことになります。
スタッフの人たちに対して責任を負う事柄
●派遣元と結んだ労働者派遣契約に反しないように、従事させる業務の内容、派遣期間、始業終業の時間等の就業条件を守ること
●派遣スタッフに対して適切な指揮命令を行うこと
●仕事が急になくなってしまうなどということがおこらないよう配慮すること
●指揮命令者、派遣先責任者を選任すること
●派遣労働者から苦情の申し出があったときにはすみやかに派遣元に連絡し、誠意をもっ て解決にあたること
●その他
これらは、正社員で働いていたときには、直属の上司や所属部署の長が一般社員に対してかかわっていた内容といえるかもしれません。
派遣先の会社は、スタッフの人たちに対して指揮命令するという責任をもつことになります。
スタッフの人たちは日々その指示に従って仕事を進めていくことになります。
業務に関しては、派遣先の指揮命令者の指示に従って進めていくことになりますので、業務上のミスで損害賠償を求められるというようなことは起こりません。
故意や重大な過失であると認められない限りは、業務を遂行していくうえにおいての責任は、正社員のときと変わることはありません。
あくまでも派遣先の管理監督のもとで業務を行うという考え方なのです。いっさいを任されているわけではありません。
ただし、業務遂行上において、求められている能力に対して、スタッフの能力が著しく低い場合、派遣先は派遣会社に「スタッフの交替」を要求することができます。
その場合、変更されたスタッフの人に対しては、派遣会社から他の仕事を提示されるなどの配置転換が行われることなります。
この場合も、派遣先の業務やスタッフの能力を把握できていなかった派遣会社に問題があるのであって、スタッフが責められる問題ではありません。
派遣会社との法的関係
派遣会社は、派遣元とも呼ばれ、派遣労働者の人を雇用する会社です。
スタッフの人たちが働き始めたときの雇い主が派遣会社になるわけです。
「自己の雇用する労働者を当該雇用関係の下に、かつ他人の指揮命令を受けて、当該他人のために労働に従事させることを業として行う」会社のことをいいます。
派遣会社は次の事柄に関して責任を負うことになります。
●就業のさいに派遣労働者であることを通知し合意を得ること
●書面で就業条件を明示すること
●各種保険の適用
●税金の源泉徴収
●派遣元責任者の選任と苦情処理の対応
●定期健康診断の実施
●教育訓練の機会の確保
●その他
実際に就業した時には、就業条件明示書または雇用契約書が交付されることになりますが、その中に派遣元責任者という欄があります。
営業担当者やスタッフ担当者と同一の場合もありますが、その上司のこともあると思います。
法的には雇用管理の経験が三年以上あり三年に一度は派遣法について講習を受けることが義務づけられています。
ある程度の知識や経験のある人が派遣労働者の雇用管理や苦情処理を行うよう義務づけられているのです。
万一問題が起これば、この派遣元責任者に対応を依頼すればいいのです。
基本的な考え方として、雇い主は派遣会社であるということで、包括的な責任は派遣会社の側にあります。
具体的にいうと、採用証明などの公的な証明書の事業主という欄に記名されるのは、派遣会社のことですし、源泉徴収票も派遣会社から発行されます。
また、なにか問題が発生し、就業先との契約が解除された場合、スタッフの人たちの貸金の保障をするのは派遣会社ですし、
派遣先が倒産した場合でもスタッフの人たちの給料を支払うのは派遣会社です。
派遣会社がスタッフの人たちを雇っているのです。
派遣登録から就業までのプロセス
登録
派遣で働こうと思ったら、その会社に問合わせをするところから始まります。
派遣会社に電話をかけると、「登録」という言葉を耳にするでしょう。
派遣会社に自分の職種や希望条件を伝え、派遣会社の名簿の中に加えられる三選の作業を登録と呼んでいます。
通常は、面談のうえ、この登録の手続きがなされます。
この面談の席上で、派遣の仕組みについて説明が行われ、派遣というシステムで働くことに合意ができれば、登録の手続きへと進みます。
各社各様のやり方をしていますが、法律的に明確な指針があるわけではありません。
就業
仕事の連絡が行われて合意をして、働くことになりました。ここで初めて「派遣労働者」として扱われることになります。
「派遣就業に関する同意書」の提出を求められます。
フォーマットは派遣会社に用意してありますので、記名し、捺印します。
これは、通常の労働形態と異なる「派遣形態で就業することに同意をします」ということを意志表示するものです。
派遣会社は、派遣就業する人から書面での合意を得て、それを提出してもらわなければならないという決まりになっています。
また、派遣会社からは、書面での就業条件の明示が行われなければなりません。
口頭ではなく、書面で行うことが義務付けられています。
派遣労働者であるスタッフの人たちは、派遣会社の派遣スタッフ就業規則に従って就業していくことになりますので、登録から就業までの間に就業規則を読んでおくほうがいいでしょう。派遣会社に備え付けてあるものです。
就業中は派遣会社、派遣先の会社との関係の中で仕事を進めていくことになります。
雇用契約の最後の日まで、派遣労働者としての扱いを受けることになります。
給与支払いは就業条件に従って派遣会社から行われます。
派遣に登録するための条件
派遣で業務を行うときには、「その業務を迅速かつ的確に遂行するために専門的な知識、技術、または経験を必要とする業務」であることが前提とされています。
そうなれば、それを処理する人には専門的な知識、技術、または経験が必要となることになります。
変わっていく最低条件
従来、派遣会社の登録条件は、「その登録しようとする業務に関して最低2年以上の実務経験があること」でした。
次に「社会人としての実務経験が2年程度以上」というところも出てきました。
最近では「新卒で2ヶ月程度研修を受けた人」が派遣就業しています。
この現象は、派遣会社が派遣スタッフの確保が困難になってきていることによって起こっています。
また、十数年前は、「キーパンチャー」という仕事が多くあり、キーパンチャーの人たちの募集が多かったのですが、いまではパソコンのオペレータに変わっています。
また、ワープロを操作できることが特殊技能のころもありましたが、いまでは誰にでも操作できるようになっていますし、ワープロ専用機のニーズは少なくなってきています。
このように、登録するための最低条件は変わってきています。会社によっても違います。
研修制度の整っている会社なら事務の経験がなくても、社会人としての経験がなくても、登録することはできるでしょう。
研修で知識と技術を身に付けることが可能だからです。
派遣会社を上手に利用すれば、まったく事務経験がなくても事務の仕事に就くこともできます。
派遣のシステム
スタッフの人たちは実際に働くとき、派遣労働者のところに当てはまります。
自分の働きたい条件や仕事の内容を派遣会社に登録しておき、派遣会社からの仕事の連絡で自分の条件に合っていれば「働く」という意志表示をします。
そのとき働きにいく先は、派遣元である派遣会社が労働者派遣契約を結んでいる派遣先の企業になります。
派遣で働くということが決まったときの関係は、雇用関係が派遣会社と、使用関係が派遣先との間に発生することになります。
言葉を代えていうと、雇われているのは派遣会社、仕事の指示を受けるのは実際に毎朝出勤している会社ということです。
給料が支払われるのは、雇用関係にある派遣会社からです。
このトライアングルが成立しているのは、実際に仕事をしている間だけのことです。
雇用契約を交わして仕事に就くことになりますので、契約の終了後はまた登録者のところに戻ることになります。
登録者のところに戻っている間は派遣会社からの拘束はありません。
雇用関係は発生していないわけですから、仕事には従事しておらず、給料は支払われません。
これによって「不安定である」とか「いつ仕事がなくなるかわからない」といわれているのです。
派遣スタッフの人たちが派遣労働者として扱われるのは、登録した時ではなく、実際に働いている周です。
派遣元である派遣会社は、派遣先の企業から派遣料金として支払いを受けます。
派遣会社の収入源は、派遣先から受ける派遣料です。
スタッフの人たちから登録料や紹介料を受け取るわけではありません。
派遣料金も、スタッフの給料も通常、時間単位で計算されます。
実際にスタッフの人たちが働いた時間数を派遣先に請求し、スタッフにも支払うということになっています。
実際に働いている期間に、働いた時間が給料の対象となる時間です。

